成長や生命活動の維持のためには、適度な栄養補給を欠かすことが出来ません。栄養摂取の多寡によって代謝機能が適応的に変化する現象は古くから知られていましたが、今日では栄養素をはじめ食物に含まれる多様な成分が機能性因子として遺伝子の発現制御などに関与することがわかってきました。 分子栄養学とは、このような食物成分の生体内における機能性因子としての役割と仕組みを分子レベルで究明する研究分野のことです。当研究室では、生活習慣病予防や健康寿命の延伸を目標にして基礎的知見の集積に努めています。